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600万年〜
40万年前
火山島の時代 二つの大規模な火山活動によって隠岐諸島は生まれました。630万年前、先に異産声を上げたのは島前。その後、島前はマグマを大量に噴出したことで中央部が陥没しましたが、再度の火山活動によって中央火口丘が形成されました。
島後は550万年前の火山活動によって誕生。火山活動は500万年以上続き、隠岐のいたる所で大地は産声を上げ、現在の隠岐諸島の原形がつくられていきました。
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40万年〜
1万年前
半島または離島の時代 10万年周期で氷期と間氷期を繰り返してきた地球。その気候変動により、海水面は上昇と低下を繰り返しました。最終氷期の2万年前、海面は現在より130m低下し隠岐は島根半島と陸続きに。その後、縄文時代にかけての海面の上昇によって1万年前に現在のような離島となりましたが、海水面の変動によって、島根半島と陸続きの時代、離島の時代を幾度も迎えます。
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1万年前〜
現在
現在の姿 海水面の上昇によって島根半島と隔たれた隠岐。日本海の荒波や風が大地を削り、芸術作品のような荘厳な海岸景観や奇岩を生み出しました。大地は削られながらその貴重な姿を私たちの前に現わしています。変わりゆく大地。私たちはこの大地をどのようにして守り伝えていけるのでしょうか。
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10年前〜
希少性の認定 太古から続く大地の変化、それによって生まれた生態系や人の暮らし、文化などさまざまな要素において希少性が評価され、2013年に世界ジオパークに認定されました。
  • 隠岐世界ジオパーク
  • GLOBAL GEOPARK NEYWORK
  • APGN
  • GEOPARKS JAPAN
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現在〜未来 隠岐ジオパークを
後世に残していく
隠岐は自然の中で日常の喧騒を忘れられる、美しい島です。 インスタ映えする風景、頬を撫でる風、悩みを洗い流してくれるような雄大な海…。 それらをもう少し深く見てみると、隠岐の魅力はそれだけにとどまらないことが分かります。隠岐は、私たちが立つ大地の歴史、そして私たちとその場所との関わりを知ることができる場所なのです。
隠岐ジオパークでは、地域の遺産を保護し、理解を広め、地域の持続可能な開発を促進して次世代に継承するために、地域コミュニティと連携して活動しています。この美しい地域を責任を持って楽しみ、その価値を認識し、他の人が今後何年も楽しめるように保護しましょう。

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“神話のふるさと”として知られる島根県。
隠岐諸島は、島根半島の沖合40~80kmの海域にあります。
松江市内の港からはフェリーで片道2時間半ほど。
人が暮らす4つの島と多数の無人島で構成され、
どこへ行っても息を呑むほどの絶景に出会えます。

世界ジオパークに認定されたのは2013年のこと。
評価されたのは、地形や地質資源だけではありません。
海や山の豊かな生態系、固有の動植物、
漁業や牧畜といった島人の営み、
自然と人が共生してきた歴史—。
隠岐をかたちづくる様々な要素が
唯一無二の貴重なものとして認められたのです。

隠岐ジオパークは、そんな多様な豊かさを体感できる場所。
この島に訪れた瞬間から、地球を知る冒険が始まります。

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大地の成り立ち
大地と火山が活動した“足跡”である岩石。 断崖や奇岩の絶景ができた理由。 さまざまな角度から、大地の成り立ちに触れられます。
独自の生態系
南方と北方の動植物が、なぜか同じ場所に暮らしている。 氷河期時代の生き残りや、隠岐だけの固有種も。 ここだけの”不思議”は地球の奇跡の入り口です。
人の営み
3万年前から産出され、全国に送られた黒曜石。 後醍醐天皇・後鳥羽上皇らのご配流。 北前船による文化交流。 今の暮らしの中にも、彩豊かな歴史が息づいています。

隠岐ジオパークを
楽しむための心得

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大切にしよう、かけがえのない隠岐の宝物たち 長い歳月をかけて、あらわれた隠岐の大地、その上に根をはり、息づく隠岐の独特な生態系をつくる植物や昆虫などの生き物たち。これらすべてが隠岐のかけがえのない宝物。何万年何千年とかけて作られた隠岐の自然を私たちの手で壊してしまわないよう、無許可の採掘や伐採は絶対にやめよう。
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貴重な自然を汚さない 隠岐でしか見ることのできない景色、生き物たち。その希少性を守るために、ゴミは必ず持ち帰るか、所定の場所へ。また、外から生き物を持ち込むことも禁止です。
隠岐ユネスコ世界ジオパーク公式サイト